ユン(以下Y)「何ですか、レイさん、こんなところ(大志山山頂)に呼び出して……はっ、まさか、愛の告白!?」 レイ(以下R)「蛇形拳」 Y「のぉぉぉぉお!!???」 R「そういうバカな話じゃなくて、いいから、おすわり」 Y「はっ、はひ……」 R「アタイさー、ゆっくりと考えてみたんだけどね」 Y「今晩の夕食でしたら、チンジャオロースとエビチリ……」 R「水鳥脚」 Y「だぁぁぁぁっ、そんな、タメありの技をタメなしで打つなんて、卑怯ですよぉぉぉ」 R「うっさい。黙って人の話を聞きな」 Y「(しゃべりたくとも現在、歯がどこかに飛んでいる)」 R「最終編の話なんだけど」 Y「またそんなシステムを無視した話を……」 R「いいんだよ。ギャグなんてものはストーリーを無視してなんぼの商売」 Y「商売じゃないし……」 R「猿手」 Y「んがっ……そ、それで、どうしたんですか」 R「最終編てさ、各シナリオの主役が集まるでしょ。で、アタイたちの場合、後継者に選ばれた人間が行くじゃないか」 Y「そうですねー……だって選ぶも何も、ステータスが低い人間はストーリー上、途中退場ですからね」 R「プレイヤーの好みで誰に修行つけるかで決まるけど……ユーザーの八割方はあんたとアタイしか選んでないわよ」 Y「そんなまた……言ってはいけないことを……」 R「ここで重要なのが、何故あんたとアタイなのかよ。一応サモはオディオモールに大ダメージを与えることができるという、特典なんだかどうだか微妙な技を持っているのによ?」 Y「微妙って言っている時点で、重要視していないポイントなんですね」 R「(無視)アタイとあんた、どうして天秤にかけられると思う?」 Y「僕の場合、ステータスが上がりやすいとか、少年好みな方が選ぶのではないでしょうか。レイさんは広範囲攻撃(タメなし)が使えますし、最終編唯一の女性で……」 R「そこっ」 Y「はぁ?」 R「アタイが行かない限り、あの最終編って、むさ苦しさ抜群の男臭いゲームになるの。そういうのが好みな殿方にはウハウハのゲーム」 Y「殿方限定!?」 R「さて、そうなった場合を考えてみましょう。あの誰もいない《絶望の都》 回りはモンスターだらけ、おまけに帰る手段も皆目見当がつかない。そんな状況に突然放りこまれるの。そこに現れた他の人間っ」 Y「えーと……ポゴさん、サンダウンさん、おぼろ丸さん、高原さん、アキラさん、キューブさんですね」 R「枯れてるサンダウンやロボットのキューブは例外、忍として感情を殺しているおぼろ丸も今回は差し置いて……問題は恋人出来立てだったポゴ、血気盛んな高原とアキラの三人」 Y「はぁ……」 R「……あんた、女顔よね、どちらかといえば「かわいい」系」 Y「いやぁ、そんな、レイさんみたいな美人から言われると、照れますよー」 R「視線をそらしながら真実を言うんじゃない。それからおぼろ丸も見方によっては「美人(※注意・男前のおぼろ丸しかイメージしていない方、ジョークが理解できない方はクリックするべからず)」だもんねー」 Y「はぁ????」 R「言ったでしょ。血の気が余ってる人間が集まるねーって」 Y「…いや、だったらレイさんの方が、行けば危ないんじゃ…(向こうが)」 R「さりげにむかつくことを言ったみたいだから、付け加えるけど…。分かってないね、あんた。男子校や女子校の方が、共学校よりもエネルギーが有り余っているものよ?」 Y「!!!!!」 |